YUKI-LOG

うつ病、社交不安障害の克服に向けて、筆者が取り組んでいることを主に書いていきます。

病院へ

月曜日、職場の後片付けをしに行った際、通院日を一週間早めさせて頂いた。




今月辞める場合、来月、保険証の更新などを考えると来月の頭には病院に行けないと思ったからである。





混乱しながらもそのようなことをしていたのか…何をしているんだ私は…





午前中に退職願を書き、郵送準備ができた。





音楽を聴きながら病院へ向かう。





往復1時間半はかかる。いい運動量だと感じる。





病院に行く際、エレベーターを使う。エレベーターに乗った。




「すいません、ちょっといいですか」




同じくらいの年齢の方が乗ってきた。






病院の階に着く。




開くボタンを押して、その方を先に行かせた。




しかし、病院のドアの前で律儀に待っている。





「お先にどうぞ」と。




「すいません」とお辞儀をして先に受け付けを済ました。





なぜ、このようないい人がメンタルにかかって苦しまなければならないのだろうか。






私より若いのか、年上なのかは判別できなかったが、内心、「そんなに気づかってたら疲れちゃうよな」と思っていた。






ゲイではないが、病院内で気になってしまった。





その方が先に呼ばれる。




私はせっかちなので、たいてい20分前には病院に着いている。






その後、名前が呼ばれた。





「どうですか」




「不安や緊張に効く、抗うつ薬をください」




また無意識に口走っていた。




薬くれくれコールである。





「薬はありますが、アモキサンを減らすことになります。動けなくなるかもしれませんよ。試す価値はありますが。」





「ありがたいです。ぜひお願い致します。」





「レクサプロという薬を処方します。デプロメールに近いお薬です。社交不安の薬としても使われます。」





そういう系の薬を望んでいた。社交不安とうつ、どちらにも作用してくれる薬でないとつらい。





「仕事は辞めようと思っています。繰り返しになりますが、支援員をやりたかったのに配属先が介護だったので。」





「早めに辞めた方がいいです。」




「介護はキツい仕事ですから。」




来月の予約をし、終わる雰囲気だったので「ありがとうございました」と言い、席を立った。






呼び止められる。





「普通の仕事なら続けられるかもしれない。」





励ましの言葉がかかった。




お礼を言い、病院を後にした。





帰る道中、普通の仕事ってなんだろうと考えていた。




そして、退職願を郵送することに決めた。





社会人として、やってはいけないことである。普通は1ヶ月前とかに直接、上司に渡すものである。





医師にも「もう退職願は出したのですか」と聞かれたことを思い出した。





「退職願を出すのを躊躇しています。」と答えた。





「普通、1ヶ月くらいかかるものですからね。」





ギクりとしたのも思い出した。





(普通ではない辞め方をしようとしているのですよ……)




さすがに言えなかった。





会社でも病院でも最近は常識的に振る舞ってきた人間が最終的に行うのが、退職願の郵送という非常識的行為であるから。






腰痛を理由に家から動けないとごまかそうとすれば、ごまかせるが、やはり、人としてダメだろう





歩くたびに腰がたまに痛んだ。





腰もまだ治っていない。こちらもどうにかしないと後で困るよね。






家に付き、保険証を退職願の封筒に入れ、封をした。





保険証のコピーはとってある。今月中は使える。混乱中でもこういうところは抜け目がないカスである。





電子タバコを吸いながら、ポストに向かった。






ああ、もう終わりだ。言い訳など通用しない。





ポストに投函した。後戻りはできない。





3年振りに正社員として、働くことができた、すまない、ありがとう。